前話と連続でのドタバタストーリー
今回は前回の続きのヘッポコ編完結編。この作品では初めてですかね。前後編というわけではないですが、前話と直接リンクするのは。
どういう経緯で娑婆に出て来たのかは不明だが、復活した犯罪組織とイレイナ達が直面という展開になりましたか。ただ私が予想していた復讐という展開ではなくて、イレイナなんかはただ単純に「マヌケそう」だと巻き込まれただけ(笑)。まあそのマヌケという予想通りの行動しちゃったわけですが。
で、今回初登場はサヤの妹のミナ。サヤから見るとしっかりして落ち着いた妹だったようですが。やはり血は争えないというか、サヤに負けない「変態」でした。それにしても前から時々登場するのですが、この作品の重要要素の一つは「百合」でしょうか(もう一つは「変態」か)。もっともヒロインのイレイナがナルなのは間違いないですが、彼女自身は百合素質は持ってはいないようですが。
前話の時点で明らかでしたが、やはりあの骨董堂が手強いのでなく、魔法統括協会の魔女があまりにヘッポコだったというのが現実だったようですね。復活して騒ぎを起こしたものの、サヤとイレイナに瞬殺されてましたから。それにしても前話に輪をかけて雑な解決になってました(笑)。
やっぱりこういう内容の時の方がこの作品は自然
とりあえず今回は楽しいドタバタでした。ヒロインが誰かと入れ替わってしまうなんて展開はコテコテの王道なんですが、その王道をサヤとミナの変態っぷりで演出して、結構笑える話になっていたような。やっぱりこの作品、この手のヘッポコドタバタ展開が一番板に付いているというか、一番しっくりくるというか。第9話や3,4話のような暗黒変した展開はどうにも無理が目立ってスベっている印象が残るのに対し、第7話や今回のようなドタバタでお馬鹿な展開の方が作品がすんなりとまとまる上に見ていても楽しい。またイレイナのキャラにも無理が出なくて自然と魅力的になる。
|
Blu-rayボックスも発売になっているようです
サヤとのやりとりとかで、イレイナが頑なに町が混乱状況になった経緯については横に置いとこうとするところなんて、彼女のキャラが非常に自然に出てて良かったですけど。とにかく「都合の悪いことにはフタ」で逃げようとする打算的なところが彼女らしいところですから。
で、私は最初から「このヒロインって引きつり笑いが一番似合う気がする」って言ってたんですが、実際にイレイナが引きつり笑い浮かべるような展開のストーリーの時が一番自然かつまとまりが良くて楽しめる展開になっている。
やっぱりこのキャラクターはこういう展開の方が「自然に動かしやすくなる」んだろうなと思う。最近の創作ものにありがちなんだが、やっぱり作者が人間についてあまり分かっていないから、人間の心理ドラマを正面に出そうとすると大抵破綻する。それよりはある程度パターンというかお約束で動かせる展開の方が無理がないってこと。
次話はこちら
前話はこちら