白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

魔女の旅々 第8話「切り裂き魔」

ホラーかと思えば変態さんの与太話だった

 今回は当初やけに人形達をおどろおどろしく描いているので「もしかしてホラー」って思っていたら、結局は変態さんの話でしたってオチ。まあ魔法とホラーって実は相性があまり良くないんで(ホラーって人間の無力さが恐怖の種にもなるんで、そこに特殊能力者が登場するとぶち壊しになることがある)、ホラー展開ってのも難しくはあるでしょうが。

     
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 前回がかなりのギャグテイストだったんですが、今回もどことなくそれをまだ引きずっているようです。イレイナの「周囲に対しての異常なほどの無関心ぶりと冷淡さ」は相変わらずですが、ちょくちょく暴走するタイプのキャラって設定が固まりつつあるようです。何か平成の爆熱魔導師の陰がちらつくところもありますが。

 で、今回も裏でサヤが絡んでいる。シーラがイレイナのネックレスに反応していたから、サヤと何らかの関係のある人物なんだろうなと思ったら、サヤの師匠ですか。魔女って全世界にどのぐらいいるのか分からないですが、何か思った以上に狭い業界だな

 

 今回の黒幕だった変態さんは、人形に執着する一方で人間の表情に対するフェチで、さらには髪に対するフェチでもあったようです。イレイナが「死刑になれば良いのに」とかなり毒を吐いてましたが、確かに死ななきゃ治らないようなタイプのかなりぶっ壊れた異常者ではあります。ただやったことを客観的に見たら「女性に対する嫌がらせ」というレベルですからね・・・せいぜいが病院行きってところでしょうね。この世界にそっちの病院があるのかどうかは知りませんが。さらに変態が病院で治せるかという問題もありますが。

 それにしてもイレイナらしいと言えばそれまでですが、強引な事件の解決方法でした。あそこで変態さんが自ら名乗り出なかったら、誰が黒幕か分かったんでしょうかね? まあイレイナなら、オークションの関係者を締め上げて出品者を吐かせるつもりだったのかも知れませんが。それにしても皮肉なのは、それまで散々頭が痛くなるようなお下劣系人形ばっかり登場(あからさまに「オランダ人の嫁さん」じゃないか)した後で、あの変態さんの人形が一番正統派なドールだったってこと。

 事件を解決したイレイナは回収した髪をあっさりと魔法でつなげてしまったようですが、それが出来るなら最初から髪を再生することも出来たような・・・。まああそこで「あらっ、髪がありませんね」ってさっさと再生させてしまったら話がつながらないんで仕方ないんでしょうけど。どうもこの作品って、魔法の限界ってのの設定が今ひとつ不明確なんですよね。

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