前半は相変わらずの与太話で、あの二人がこれはもはや運命で結びついているとしか考えられないほどの接近遭遇を果たし、挙句は占い師の元での二重奏という意味不明の展開。普通のラブコメでここまで行ったら、これは間違いなく前世からの因縁レベルの相性。
アリスの方は無意識のうちに結婚式の日程を考えていたようだし(あれは燐のツッコミがなくても明らかに結婚式の日取りの決め方です)。イスカに惹かれているのを立場とプライドが邪魔して認めるわけにはいかないんだろう。一方のイスカの方は、単に極めて鈍感なために自分の気持ちの正体に気付いていないという。本当に、魔法力が云々、帝国と皇庁の対立が云々って話がなければラブコメの王道を突っ走ってる。
ツッコミキャラの燐とか、天然キャラのミスミスとか、周辺キャラの配置も含めて鉄板のラブコメ配置になっている。この鉄壁のヘッポコ感がこの作品の持ち味なんだが、ストーリーがハード方向に走り出したら足かせになる危険もあり。
後半になって戦いの気配が漂いだしたのと、皇庁内でのアリスの敵っぽいのが現れた。一方のイスカの方はいかにも嫌な奴と顔に描いてある司令官様が登場。この辺りが波乱要因になって両国の争いはさらに激化していくという展開か。最終的にはアリスとイスカが共闘して、こういう連中を一掃するって展開に・・・ってそこまで行くんだろうか? なんか中途半端なところで話が終わる気配が濃厚なんだが。