白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか episode:05

 綺麗にお約束通りの展開をしてますね。モンスター一行はあの絵に描いたような悪人一行のせいで大虐殺。あの中にはモンスターに欲情するような下種(というか変態)までいるわけか。トップだけは明らかに依頼人の意志もしくは己の欲望で動いているプロ悪党らしき気配。で、ウィーネだけはなぜか殺されずに拉致られた。その目的は不明。

 で、そのプロ悪党様が「自分を自由にできるのは自分だけ」って意見に同感だって言ってましたが、いや、あんたは単に欲望のままに流されてるだけだろってツッコミ入れたくなる。まああの手の「犯罪者の論理」ってのはありがちです。単に好き勝手しているだけなんですが、自分ではそれを美学と考えていたりする。まあ要するに「痛い」奴です。

 その背後にいるのか、それとも操らているのかが不明なニート神(もしくはジャージ神)は何考えているのかよく分からんし。典型的な「むしゃくしゃしたからやった」というパターンで犯罪起こしそうなタイプだ。結局は悪党陣営は特に大きな目的とかがあるわけでなく、単に目の前の欲望に走ってるだけなんですかね。殺したいから殺した。盗みたいから盗んだって。

 で、ああいうことが起こったら大抵は「復讐だ!」「奴らは皆殺しだ!」と強硬派が台頭してくる。そして復讐の応酬で戦いはいつまでも終わらない。これが戦いが延々と続くメカニズム。実世界では武器商人なんかが裏で暗躍していて、実は強硬派と武器商人が裏で結びついているという例もあり、ひどい場合は双方の好戦派のトップが共に同じ武器商人と結びついていて、持ちつ持たれつの関係になっていたり。

 そしてモンスターと人類の共存という崇高な理念を掲げるウラヌス様(この名前を聞くたびにセラムンファンだった私の頭の中では「新たな時代に誘われて、セーラーウラヌス華麗に活躍」という緒方恵美の声が聞こえて仕方ないのだが)は、同志であるガネーシャに協力を求め、そこにベルも強制的に参加というパターン。今後もベルの存在がカギになってくるんだろうことまでは想像つく。本当にお約束パターンをお約束通りに踏んでいく「安定感の高い」作品だな。

 

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