白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

戦翼のシグルドリーヴァ EPISODE03「激戦地回復調査任務!」

ヒロイン達の日常を描く中でキャラを表現していく

 今回はワルキューレ達が「戦場のその後の回復度合いの視察」という名目で、海ほたるに遊びに行くという息抜き物語。まあくそ真面目なクラウは文字通りに「任務」として受け取ったようですが、後藤隊長・・・じゃなかった、里見司令ですか、は明らかに息抜きを考えて彼女たちを派遣したんでしょう。この司令、ボンヤリして見えますが結構目が行き届いている人物です。まさにカミソリ後藤。

     
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 一方、やはり戦場ですからどうしても人死には避けられないというシビアな現実は垣間見せてます。さすがにこれがないとあまりに嘘くさいですから。底抜けに明るい脳天気な宮古ですが、恐らくそれは回りから期待されるキャラクターを演じている部分もあるんだろうなというのは匂わせてます。クラウはその辺りも含めて、彼女のことを「強い」と表現したんでしょうが。前回に「今のままだと(宮古は)あまりにキャラが薄いから、別の一面を見せる話は多分どこかで出てくると思う」と言ったが、早速出てきたな。鉄板のお約束を踏んでくる作品だ。意外性はないが安心感はある(笑)。

 ついでいつも皮肉屋のアズズも本性はかなり素直な良い子であることも描いてますね。まあこの手のキャラはそうなのはお約束ですが。実際はこの中だと、園香のようなタイプが大抵は実は一番闇を秘めている。

 

やっぱり神様の意図は分からない

 そして唐突に大神オーディーンさまが登場です。ホントに北欧神話大人気だな。そう言えばこれの次の時間に放送している作品では、ヒロインがオーディーンを名乗ってるんだったな。

 ただとにかく神様だけに何を考えているのかが不明です。人間の味方と言ってますが、本当にそうなのかも怪しい部分があります。そもそもなぜわざわざ人間の味方をするのか、そして敵と言っている者の正体が何なのか、その辺りの「シビアな設定」部分についてはこの作品はまだ全く何も出してませんからね。そこらで意表を突いてくる可能性がある。というか、この作品で工夫するとしたらそういうポイントしかないでしょうから。後はかなりお約束のコテコテなので。

 今回はありがちなヘッポコ日常を描く話から、やはり戦場ならではのシビアな現実を垣間見せるという「ワルキューレ達の日常」というお約束パターン。恐らく作品は中盤ぐらいまではこの調子で引っ張って、あるところで話が暗転して人類の運命をかけたシビアな展開ってのにつながるんでしょう。