白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 第2話

ラブコメ展開に突入

 うん、大体想像通りのヘッポコしたラブコメしてたな。今回は。

 まああり得ないようなレベルの偶然で中立都市で「デート」を重ねる二人。しかもあり得ないレベルで趣味が合致しているという、あり得ないレベルでの相性の高さ。普通なら「これはもう運命の人」と確信してしまうようなレベルである。

 ただ確かに「運命の人」という可能性はなくもない。あり得ない偶然は実は始祖の意識が働いており、永らく戦乱が続く世の中を収めるための懸け橋として二人に注目したという可能性。まあ深読みにすぎる可能性が高いが。

     
これも小説原作で、しかも話は大分先まで行ってる模様

 まあこの戦乱がここまで続くのは明らかにそれが続くことを望んでいる者が仕組んでいると考えるべきだろう。これも普通に考えたら、帝国と皇庁の上層部にいる強硬派。こいつらが野心に駆られているか、もしくは戦乱が続くことによる巨大な利権の類を持っているか。そしてこの戦乱を終わらせたいと願っているイスカとアリスにとっての真の敵が彼らの存在になるという展開辺りが綺麗な終わり方の一パターンとして考えられる。

 もっともこの作品の原作小説付きのようなので、13話でそこまで行くかに疑問なところもあるが。社会の根本体制には手つかずのままで、二人で協力する形で何か一つの事件もしくは危機を解決したところで終わりで、二人の戦いはまだこれからも続くというエンドになる辺りが一番ありそうなオチ。

 

作品背景がまだよく分からんが、ラブコメ鉄板配置のキャラ達は分かりやすい

 キャラ設定が戦争が長らく続く世の中としては違和感があるが、単なるラブコメとしてみた場合には妙にリアリティがあって魅力もある設定となっている。あり得ない上官キャラであるミスミスなんかも、単なるラブコメだったら、何となく頼りない感じの先輩だが母性本能的なものは強くて主人公に好感を持っているキャラというありがちなパターン。そしてお嬢様の気まぐれに振り回され、かなり気苦労が多そうな燐のキャラというのも典型的なありがちキャラ。いわゆるメイド系キャラだろうか。「アルデンテこそ至高」は笑ったが。ああいうこだわりと決めつけはこのキャラの特徴を反映している。信念が強いんだが、それが度を越して頑固につながるタイプのキャラ。お嬢様のお目付け役で、暴れん坊将軍の爺のような位置づけ。ある種のお約束コテコテパターンのキャラです。で、あまりに奔放で困った方向に突き進むお嬢様に一番振り回される気の毒な位置づけになるんだろう。またイスカの方には、明らかにイスカに好意を持っていて多分これからアリスがイスカに接近してきたら嫉妬でキリキリしそうな妹系キャラもいるし。

 まだこの作品の世界がどういうものかが今一つ分からんが。どうやら中立都市は複数あって、それらが連合したらある程度の影響力はありそうな雰囲気はあった。その中立都市の力がどの程度なのかってのも政治的に戦乱の終息にかかわる影響がある。連合したら第三軸を形成し得るだけの力があるのか、帝国と皇庁のどちらかに加担した時にキャスティングボートを握れるレベルなのか。甚だしきは銀英伝のフェザーンのように、実は両国の対立を仕掛けていた黒幕なんてパターンもあり得る。

 正直なところ先が分からんが、思っていたよりは面白くなりそうな気配。