白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

昨日のアニメ(日曜日版2)

 さて昨晩BS11で放送されたアニメ作品だが、今週から始まった作品が加わって3作品となった。

 

戦翼のシグルドリーヴァ EPISODE 02 「海ほたる海上突撃戦!」

 うん、全く予想通りのコテコテの展開になりました。今回はヒロインがへっぽこな日常の中で、他のメンバーに溶け込んで自身の過去のトラウマを克服していく過程を描く第一段階になっている。

 クラウディアは過去に仲間をことごとく戦死させてきたことがトラウマとなっている。だから回りを一線を引いてきたんだが、舘山基地の連中はとにかく一癖が強くて、そのクラウディアの心の壁を一足飛びに飛び越えてくる連中ばかり。

     
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 やたらに騒がしくてバカそのもののムードメーカーの宮古なんかは、さすがにキャラがわざとらしくて、いくら何でもこんな奴いないだろうとツッコミ入れたくなるが、まあアニメの世界ではあり得るキャラ設定ではある。ただ今のままだとあまりにキャラが薄いから、別の一面を見せる話は多分どこかで出てくると思う。底抜けの馬鹿に見えて、実は回りの雰囲気を考えてあれでも気を使っているんだとかをいうことを匂わせるような。

 アズズは何かクールを装っているけど、それは本人がそう見せたいだけで実は本音のキャラは違うということは今でも既にチラホラと現している。そこのところのギャップと本人の不徹底さは今後もギャグのネタになるんだろうな。「あんた、意外といい人なんだね」って台詞をかけられるのが似合いそうなキャラ。

 園香は一番常識的でややぶりっ子気味のキャラだが、実はキレたら一番ヤバいタイプってとこなんだろう。前話でもそれをほのめかしていたけど、ぶち切れてかなりヤバい行動をとり、それが突破口になるって展開が今後もあるんだろうな。

 で、そんなクセの強い連中とふれあっているうちに、クラウディアも自然と成長していって、彼女たちのリーダーとして自然にまとまっていくという展開なんだろう。

 海ほたるが戦場という時点で、海底トンネルを飛んでいくって展開は予想できたが(あの海底トンネルがネタになる作品は多い)、まあ実際は非現実的ですが彼女たちの機体は普通のレシプロ機ではないってことでOKなんでしょう。トンネルのサイズを考えるとF15なんて到底入れないでしょうけど、小型のレシプロ機だったらギリギリかな。その辺りはミリオタでない私には分からない。途中でいきなり垂直飛行に転じて排気トンネルから出てくるなんてのは航空力学的には不可能だが、まあ普通のレシプロではない(実際に天使の翼みたいなのを出したし)という説明で強引にOKなんでしょうね。

 まあお約束のガチガチの萌え系アニメですが、それなりにキャラも描いているので目下のところはマズマズですかね。私としてはまだしばらくつきあうつもり。

 

神様になった日 第1話「降臨の日」

 いきなり「神」を自称する少女が現れてのドタバタ劇。それにしても賑やかしいドタバタだ。いささかギャグのノリが古めかしい気もしないでもないが、テンポが良いので何となく笑えてしまう。今回の前半なんてヒロインの一人ボケツッコミだけで突っ走った雰囲気。それにひたすら巻き込まれてかき回されるだけの主体性のない主人公?である陽太がなかなかに良い味を出している。典型的な「被害者型」のキャラである。

 で、ヒロインは今回は名乗っていなかったが、公式HPを見たところ、一応佐藤ひなという名はあるようだ(それが途中での佐藤ボケか)。オーディーンを名乗っていたが、銀英伝で有名な大神オーディーンですか。となるとゲルマン神話か。もっとも神様の名前はオーディーンでも天照大神でもなんでも良さそうですが。降臨した神というのはともかく、彼女が何やら怪しい能力を持っていることは間違いないようで、また世界が30日後に滅ぶというのがどういう意味かという辺りが今後の鍵の一つか。

 正直なところかなり古くささを感じるドタバタだが、だからこそ私には楽しい(と言うことは、ドタバタのセンスが昭和なのかな…)。野球部との勝負の辺り、狙い球が来る前に三振になるんではと予想できたが、その通りの展開になるコテコテさには笑えるのは事実。さらには伊座並に告白するものの見事に「ごめんなさい」で撃沈して真っ白になる陽太とか、まあものの見事なコテコテ展開。ここまでドタバタやったら空騒ぎになりかねないのだが、間の取り方が非常に上手いのでとにかく笑えるドタバタになっている。

 と言うわけで第1話からものの見事に「昭和嗜好のジジイ」のツボにははまったんだが、平成生まれの若者にはどうなんだろう? その辺りは私には全く分からない。今後の展開もどういう方向に行くのか全く予想できないのだが(公式HPを覗いたら、余計に目指している路線が分からなくなった)、とりあえずは注目だな。

 

魔法科高校の劣等生 来訪者編 episode02

 とりあえず今回の話の敵のような存在が登場しました。ただどうもこれがラスボスではなく、その背後に何らかの巨大組織があるって展開のような気がします。

     
原作はドンドン先まで続いている模様

 で、まずレオがその犠牲になったようです。あのタフガイレオが昏倒寸前までされたことで、相手の強さを示すというバターン。さらにはこれでレオは戦線離脱ですから、多すぎるキャラクターの整理もあるんですかね。

 そして新キャラのアンジェリーナは、自ら言っていたように潜入しての調査というのには全く適さないタイプなので、既に裏があるということはモロバレになってますが、とにかくああいうキャラなので放っておいても目下のところは害はないという認識をされているよう。

 まあとりあえず今期シリーズの核になる話はこれで出てきたようです。早速ストーリーが動き出したようで何より。今回は状況説明が多いせいで、主人公の達也の存在感は薄く、ヒロインの深雪に至っては完全に背景でしたが、それは致し方ないところ。

 

 金曜日夜の作品はどれもやや問題ありでしたが、土曜夜の作品はいずれも上々ですね。最終的に生き残るのはこの日の作品になりそうな気配がある。全く期待していなかったシグルドリーヴァが意外といけそうな気配が出てきて、ノーマークだった神様になった日になった日は完全にうれしい誤算。魔法科高校はよほどの作品崩壊しない限りは前からのつきあい上最後までつきあうでしょうけど、そもそも原作付き作品のようなのでアニメスタッフが余程のバカをしない限りは作品崩壊はないでしょう。もっとも作画崩壊の可能性はなくもない。以前から場面によっては時々「?」という絵も出ることがあるので。もっとも昭和から平成にかけてのアニメ量産期を知っている私としては、ヤシガニレベルぐらいまでならないと作画崩壊とは言いませんが(笑)。何しろセラムンなんか、今日のレベルで見たらほぼ毎回作画崩壊だった(特に作画監督が&氏の時はひどかった)ですから。すみません、平成生まれの方には全く理解できない話で。昭和生まれのアニオタなら身に染みていると思いますが。