白鷺館アニメ棟

放送中のアニメ作品について、アニメファン歴50年以上という鷺が軽いツッコミを交えて与太話

昨日のアニメ(土曜日版2)

 さて元々視聴している作品が3本とかなり多いの金曜日の夜ですが、その中に今回から始まる作品も加わって視聴作品が4本になってしまいました。正直なところ休みの日なので何とかなってますが、これが週末に予定とかが入り出すと見るのが大分苦しくなりそうだ。もうそろそろ絞り込む必要があるかも。

 

魔女の旅々 第2話「魔法使いの国」

 今回はイレイナが魔法使いが集まる国に行き、そこで魔女見習いの試験を受けようとしている少女(ボク女のせいで最初は少年かと思った)に出会ってという物語。

 まあストーリーとしては精神的な弱さを抱えていたサヤが、イレイナのおかげで前向きになって魔女見習い試験を突破するとというお約束のパターンで綺麗にまとまってはいたんですが・・・。

 正直、あまり面白くないんですよね。なんか腑抜けた感じで。ストーリー自体がメリハリにかけている。いわゆるハートウォーミングなほっこりさせる作品を目指すにしてもそこのところは弱いし、単純なヒロイン萌えの作品にするにはヒロインの描き方がイマイチだし、夜にサヤがイレイナのベットに来た時には「まさか百合路線か?」と思ったが、そうでもないようだし(笑)。

 全体的に描き方が薄いんです。今回は泣かせるような話でもないですが、それでもジーンとくるところぐらいは欲しかったが、結局は極めてサラッと流れてしまった。全体的に浅いんですよね。ヒロインが妙に悟りきったようなクールさがあるところが足を引っ張っている感じはある。

 それとこの作品の魔法観ってのがさっぱり分かりません。瓦の割れた屋根は魔法でチョチョイと直せるのに、たかがブローチ探すのに何度も現場でウロウロしないといけないってのがあまりにマヌケで。基本になる魔法観の説明がいるな。それと魔女という言い方をしているのは、魔法を使えるのは女限定なんだろうか? その割には魔女の町にはオッサンもいたみたいだし。

 私がこの作品を作っていたら、多分もっとギャグサイドに作品を振るだろうな。ヒロインが旅の先々で予想外のドタバタに巻き込まれるという形にするかな。いつも最後には「何で私がこんな目に!」ってヒロインが絶叫するような。このヒロイン見た時に感じたのは「引きつり笑いがすごく似合いそう」って感覚だから(笑)。だけど多分この作品の作者はヒロインを可愛く描きたいんだろうな。だからどうしても軽めの話になる。

 正直なところ私の予想を超えての腑抜けた話になってしまったな・・・。次回もこういう調子だったら予定より早めだけど脱落かな・・・。

 

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか3 episode02

 始まる早々、いきなり顔に「悪者」と書いたような連中が出現、こいつらが今後主人公達に敵対するんだろうことは分かる。この世界の世界観が良く分からんのだが、何やら神がいてそれぞれファミリーを率いているのか。神様といっている割にはどの程度の能力を持っているのかは不明。少なくとも全知全能ではないのは間違いなさそう。何しろそこらのチンピラのようなジャージ着た神までいるようだから。あれは貧乏神か?

 主人公達はウィーネの謎を調べるために再びダンジョンへ。その際に知り合いらしいアマゾネスとエルフに同行を頼んでいるが、どうやら彼女たちもベルに好意を持っている模様。どういう経緯か知らんが、やたらにモテる主人公であるということだけはよく分かる。これはオタの妄想小説か? まあ最近はとにかく主人公は転生したら無双でモテモテというパターンが多くて、それがオタの妄想をかき立てるというパターンになっているが。

 そこでベルはウィーネと出会ってからモンスターを攻撃することに躊躇いが生じているということが判明するのと、ウィーネ以外に知性を持っているモンスターがいるようで、人間と共存が出来ないのかを模索しているらしいということは分かった。ところでこの世界、人間だけでなくエルフの類いのデミヒューマンやさらに獣人に近い連中まで混在しているようなのに、そもそもモンスターというのはどこで線を引くんだ? 正直なところ考え方を変えたらみんなモンスターとも思えるのだが?

 そしてベルが出かけている間にウィーネはたまたまメンバーの「これ以上置いておけない」という話を聞いて衝撃を受けて飛び出す。そして荷車の下敷きになりそうになった子どもを助けたことで正体がバレ、あわやの危機に。そこにベル達が駆けつけて・・・というお約束もお約束のコテコテの展開。

 今回は最初から最後までお約束のパターンを積み重ねただけだから、ストーリーとしての進展はほとんどなかったし、ストーリーとして盛り上がりもなかった。いつ頃からストーリーが動き出すんだろう。

 

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 第1話

 これが今週から新たに始まった作品。星霊術(私は精霊術かと思ってたんですが、どうやらこれらしいですね)を駆使する星霊使いを擁するネビュリス皇庁と絶大な科学力でそれに対抗している帝国との間では100年もの間戦争が続いている。そして帝国の戦士であるイスカが氷禍の魔女と呼ばれているネビュリス皇庁の皇女であるアリスリーゼと出会ってという物語。互いに惹かれ合い、しかも共にこの戦いを終結させることを願っているが、立場上戦わないわけにはいかなくなり・・・というロミオとジュリエットストーリーのようである。

 番組冒頭の設定等からは、魔法アクション系のややハード系の話かと思ったのだが、5分としないうちにそうでないことは判明する。イスカの仲間として登場するいかにも今時アニメ風の美少女に加えて、ロリ要素もある22才のドジッ娘の出現にはズッコケタ。ストーリーの調子が急にヘッポコになる。

 このシリアスとヘッポコの切り替えは作品中でしょっちゅう起こり、アリスリーゼとイスカが戦場で出会って戦うシーンが急にへっぽこな「ボーイミーツガール」ストーリーに転じてしまうという調子。その挙げ句にあり得ない偶然でこの二人が中立都市のオペラハウスで再会して「えっ?」ってところで第1話終了。

 どうにも違和感のある要素がてんこ盛りになっていて、作品自体がどういう方向に向かうのかがさっぱり分からんのだが、その割には私としては結構嫌ではない(笑)。このてんこ盛り感はいかにも今時作品っぽくて今後作品の空中分解につながらないかの不安はあるのではあるが、とにかくしばらくは要経過観察。

 

100万の命の上に俺は立っている 第2話「大嫌いなこの街を」

 何か知らんが、主人公が1話にして急に成長してしまって、相変わらずダークな根っこは垣間見えるものの、何か普通のキャラになってしまった。ありゃと拍子抜けだが、おかげで作品が見やすくなったのは事実。

 主人公のダークな部分の根源は異常なほどに東京を嫌っていることだが、どうやらその原因は地方出身の主人公が東京に転校して環境に馴染めなかったということが原因のようで、どうも思いの外原因が浅い。もっとも本人は「怒りで脳が真っ黒に染まる」という表現をしているので、何かもっとどす黒いことがあった可能性は高いが。なお1話を見る限りではクラスに馴染んではいないが深刻ないじめなどを受けていたという風ではない。むしろ自らの方が心を閉ざしていたのではということには、今回の展開で主人公は気づいた模様。もっともラストではあわよくば大嫌いなこの街を自分が葬ることが出来るのではというダークな思いは滲みだしたようではあるが。

 で、どうやっても戦いようのなかった主人公は、ゴブリンをボコることでレベル10にレベルアップしてジョブチェンジしたようだ。新ジョブは料理人とのことで、相変わらず戦闘向きジョブではないが、まだ刃物が扱えるだけ農民よりはマシってことで、今回は包丁を使うことでモンスターを倒していたが、結局は動きを止めただけで決め技は箱崎の空気吹き込み。相手の動きさえ止めたらこれは必殺技に使えるか。

 使えないと新堂を切り捨てようとしていた友助だが、彼女の中の強い思いを知ったことで彼女を助けないとと考えるようになった。この辺りが一番の人間的成長ってことなんだろう。

 まあ先週の調子だとこの作品はかなりツラいかなと感じたが、主人公が随分と「普通のやつ」になったことで大分見やすい作品になった。もっともどうも作品の内容に安定性がないからしばしは要経過観察というところか。

 

 今回見た限りでは、魔女の旅々が次回にも脱落かもという雰囲気になってきた。後はしばし要経過観察。ただし目下のところ、残念ながら「これは面白いな」と感じる作品はなし。正直なところ昨期に比べるとかなり不作だな・・・。昨期は少なくとも私がブログで扱った6作品は最後まで見ようという気にはさせたが、今期は下手すれば全滅の可能性も無きにしも非ず。私もアニメブログを独立させた途端にいきなりの危機だ(笑)。